フードハンターイチオシ商品
「パスチャライズ」って皆さん聞いたことありますか?
この言葉を「見たことある!」という方もいらっしゃると思います。でも「パスチャライズ・・・・・って?」ですよね。実はこの「パスチャライズ」はおいしいだけじゃなく、身体にとっても良い牛乳を作るための製法なんだそうです。
木次乳業の牛乳はこの「パスチャライズ」を抜きにして語ることはできません。今日は、木次乳業の営業課の佐藤さんに詳しくお話をお聞きしました。
FH:木次乳業さんは、あの黄色い牛乳パックですよね?
S:そうですね。島根県の方ならお店で見たことがあるかもしれません。でも私たちは、牛乳だけじゃなく、たまごなどの農産物も取り扱っていますよ。
私たちは、地域需給という考え方で、必要なものは自分たちでつくるということを実践しています。
社員の食べるものは自分たちでということで、社員食堂の食べ物は自分たちで作っています。野菜やお米とかね。
FH:木次乳業さんの牛乳はすべて自身で経営されている牧場の牛なんですか?
S:うちの目の届く範囲の酪農家さんから生乳を頂いています。ほとんどが1件あたり30頭前後を飼育されている小規模の酪農家さんです。
S:複数の酪農家さんからの牛乳を集めているため、全てが放牧している牛からではないのですが、我々のグループの牧場「日登牧場」では、どうやって山間地で酪農をしていけるかを研究しています。普通、牛は急斜面では飼育しないのですが、我々はブラウンスイスという種類の放牧酪農に向いた牛を放牧しています。
FH:「パスチャライズ牛乳」は自然の牛乳に近いと聞いたことがあるんですけど?
S:よく牧場で飲むのは濃いと言われることが多いのですが、実際は、匂いもあまりしないし、味もあっさりしています。それでいて甘みが濃い感じですね。パスチャライズ牛はそのような搾りたての牛乳のような風味です。
S:パスチャライズ牛乳はできるだけ牛乳本来の風味、栄養を残した牛乳です。牛乳はそれだけですばらしい飲み物ですからね。うちの牛乳パックにも「赤ちゃんには母乳を」と書いてあるんです。
それは、やっぱり赤ちゃんには母乳が一番。ですよね。牛乳は牛の赤ちゃんのもの。牛の赤ちゃんのものを我々は頂いています。
FH:飼育されている牛は、お母さん牛の乳を飲ませているのですか?
S:ここの牛の赤ちゃんには、牛のお母さんの乳をあげています。初乳をのませることで健康な牛になる。これは、牛を飼うことの基本中の基本ですね。人間と同じように牛も健康に育ちます。人間の赤ちゃんを育てるのと同じように、赤ちゃんにとってよい物質がふくまれていますから。
FH:でも牛の赤ちゃんは、すぐに母親から離されると聞きますけど?
S:ずっと一緒に育てるのが理想ですが、生産者としてはそこは難しいところです。できるだけ、お母さんの乳をのませるのが一番なんですけどね。
FH:パスチャライズ牛乳はあちこちでも作られているのですか?
S:当社が最初にパスチャライズ製法を日本に紹介しましたが、今は全国的に広がってますね。
FH:「ノンホモ牛乳」っていうのは?
S:ノンホモ牛乳は人の手をかけない一番生乳に近い牛乳です。しぼりたての牛乳のようです。ほおっておくとクリームができます。生クリームですね。均質化処理を行わない製造方法を取り入れています。
一番牛乳にダメージを与えていないんです。
FH:「ノンホモ」って「本物」って意味ですか?
S:均質化することをホモジナイズド(homogenized)というのだけど、それをしていないからノンホモなんですよ!
牛乳のことってみんな知ってそうで知らないことが多いですよね。
FH:浜松にいたときのことです。駅前に百貨店があるんですが、そこの地下売り場に木次乳業の牛乳が置いてあってビックリしました。東京には置いてあるんだけどね。それと、「わざわざ木次乳業を買わなくても、地元のものを買いなさい」と創業者の佐藤忠吉さんの言葉が雑誌に載ってて面白いなと思いました。そこまで言うなんてすごいですね。
FH:小中学生のときは水代わりによく牛乳を飲んでたけど、今は主に料理に使うぐらいになっていて、大人になってからは牛乳をあまり飲まなくなってしまいました。こんなに味わって牛乳を飲んだのは今日が初めてだけど、なんでだろう、すごく美味しく感じます。
FH:この時期だけのプリンがあると聞いたんですけど?!
S:ありますよ!『牧場(まきば)の生クリームプリン』です。10月から3月までの限定販売なんです。
FH:あけた瞬間の香りがいいわね~。さっきの牛乳とリンクしてる味みたい。カラメルじゃないぶんだけ、プリンがの味がしっかりして美味しいですね。
S:仁多(仁多郡奥出雲町)で飼育している平飼い鶏の卵を使ってるんですよ。生クリームも牛乳の品質が良くないとできないんですよ。

木次乳業の佐藤さん、今日はありがとうございました!
【フードハンターの感想】
(かずやまりつこさん)
していただいたお話の中に、会社の食堂の料理は社員さんたちが野菜から全て手作りで作ってらっしゃるという話があって、それをとても深く受け止めました。そうやって実際に体験することで食べものに対する考え方がしっかりと養われていくことは、食品を作り出す者としてとても大きいのではないかと思いました。
実際にいただいたノンホモ牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、新鮮な生乳を思い起こさせる感じで、体が喜んでいるようでした。
木次乳業さんのことは少し存じていましたが、今回の取材を通して、その商品の美味しさのわけを少し知ることができた気がします。
(にしはらおりえさん)
スーパーではあまり見かけない商品があり、とても興味深かったです。生クリームやプリンがとても美味しく、もっともっと店頭に並ぶといいなぁと思いました。商品の大元となる乳牛の健康状態が気になったのですが、自然放牧を試みられており、とても安心しました。牛乳の味も甘みが感じられて良かったです。社員食堂の野菜も自分たちで手作りされているとのこと。牛乳だけではなく、食を大切にする姿勢にとても好感を持ちました。








